フランスの10年滞在許可証の手続きの一連の流れを知りたい。フランスの10年カードを取得するためには面談があると聞いたけれどどのような感じだろう?必要書類の参考例を知りたい。
フランスの10年滞在許可証の一連の流れについて知りたい。オンライン申請が導入されたというけれどどのような感じだろう?10年カード取得には面談があると聞いたけれどどのような感じ?こういった疑問に答えます。
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イギリス→フランス→ベルギー→現在フランス在住。昔から海外旅行や国際交流に興味があり、日仏英語を操り外資系勤務を経て海外生活へ。興味があることは潜在意識を上手に使って私の望む世界を創造すること、美容と健康に関すること。世界中の美しい景色と優美な私を調和させることが私の人生の目的です。
フランス10年滞在許可証/2023年度オンライン申請本格的始動でバンザイ
やって参りました、この時期。海外在住のみなさまが大好きな合法に海外に滞在するために必須な滞在許可証の更新手続き (嘘、大嘘) 普段メンタルはかなり強い私でもこの一連の作業はちょっと気が重い。私の前回の初めての県庁での手続きは微妙な雰囲気で45分もかかったし。そんなこんなで気乗りせずアーンド生活拠点を変えたいなあとかいろいろ考えていたり、前回の更新でFormation Civiqueの講師の方が、
更新手続きは早めに!3カ月前から受け付けてますからねっ!
って何度もおっしゃっていたので、早めに予約したら2週間でカードが発行された。つまり滞在許可証の期限が2カ月強前倒しになった。
これって期間が前倒しだからどんどん発行料支払も手続き時期も前倒しになるのでは?期限が切れても仮のレセピセ発行されるんだし、別にあせらなくてもいいんでは?
そう思い、更新手続のアポ日は期限切れの10日前のギリギリガールズ (←良い子は真似しないで、笑) しかしこれが吉と出た!
予約日の前日の午後4時30分頃に県庁から電話があり、
あなたの滞在許可証はタイトルがVie privée et familiale(フランス人の家族)なので、先週からオンライン申請が可能になっています。だからオンラインで申請してください。明日の予約取り消しておきますね。
何故明日10時30分の予約に今電話をしてくる。一週間の猶予があっただろう?
そうだな、言いたいことはたくさんあるがw 出向かなくて済むのならこの際潔く我慢しようと決めた。
そう、2年前はなかったVie privée et familialeのタイトルを持つ滞在許可証はオンライン申請が可能になった模様。私のようにフランス人配偶者を持つ方はこれに該当します。
結論は、マジでこのオンライン使えるツール。速い、足を運ぶ手間省ける。余計なやり取り不要。フレンチー族見直したぞ♡
そこで今回はフランス10年滞在許可証 (訳としては居住許可証の方が正しいのかな?)Carte de résidentの一連の手続きをざっくりとお話したいと思います。流れがざっとわかっているとココロの準備がしやすいですからね。
もちろん今回の私の場合なので、個人の状況やステイタス、お住まいの地域、社会情勢 手続きをする時期などにより手順も方法も変わりますのであくまでも御参考程度にして、ご自身でお問い合わせをしたりしてみてくださいね。
オンライン手続の細かい仕方は、本当にサイトが示す手順に沿って入力・スキャン添付なので詳しくはお話しません。シンプルでわかりやすい上手に作り込んだサイトの仕上りで素晴らしい、ブラボー。ちなみに言語はフランス語・英語・中国語が可能です。
なので今回は10年滞在許可証特有のAuditionといわれる聴聞面談についてこんな感じでしたよをちょっと詳しくお話ししようと思います。
フランス10年滞在許可証/手続き9つのステップ
ステップ① : オンライン申請
サイトは初年度のビザ有効化の時と同じです。ここでメッセージや進捗状況が一括管理されています。
必要書類はその人に応じてリストがこのサイトからダウンロードできるようになっているので安心。ちなみに私の場合はこんな感じ。御参考程度までに。
オンライン申請にともない新登場がPhotographie d’identité – Numéro EPhoto et signature numériques (電子フォトと署名)。どこで撮影可能なの~?という方はリスト内にちゃんと取扱のある写真スポット検索のリンクがついているので大丈夫です。ちなみに写真屋さんだけではなくPhotomaton (簡易スピード写真の機械)でも場所によっては可能。電子フォトと同時に同じ場所でできる電子署名もお忘れなく、この署名がカードに印刷されます。そして電子写真が有効化されるのは48時間後なので余裕をもってね(ギリギリガールズの私が言うのもなんですが、笑)
共同生活の証明書として提出したDECLARATION SUR L’HONNEUR DE COMMUNAUTÉ DE VIEのフォームは私はVal de Marne県のサイトから拝借。親切な県ですねVal de Marne、ありがとう ☟
DECLARATION SUR L’HONNEUR DE COMMUNAUTÉ DE VIEのフォーム
お旦那曰く、記入は全部手書きに決まっているだろう?らしい。私はタイプして署名のところだけ手書きにしようと思っていたのだけれど。フレンチー談を聞くことにした。
あと、何カ月前から申請できるのかは不明。私が申請したのは電子フォトを急遽撮りに行かないといけなくて結局のところ1週間前の更にギリギリガールズだから、すみませんお役に立てず。Auditionの時に担当マダムから、
本当にあなたギリギリに申請したのね。。。期限切れてるけど。大丈夫?期間延長の書類もらえてる?
って逆に心配された。親切な人だ。
ステップ② : 書類の追加等があればメッセージがサイトに来ます
私の場合、フランス語力の証明(A2同等もしくは以上)を提出してください。とメッセージが来たのでそのメッセージに添付する箇所があったのでそれで返信。サイトに添付作業をしたときには語学証明書を添付する箇所はなかったので個別対応なのでしょう。
やはりフランス語の資格を取るならDELF/DALFがおすすめだなと思いました。久しぶりに取得したディプロム見たら10年前に取得したものだった!懐かしい。でも今でも有効ですからね。御参考までにDELFと仏検の比較記事を貼っておきますね ☟
メッセージがサイトに来た場合はちゃんと登録しているメアドに『メッセージありですよ』と来るのでわかりやすい。
しかしびっくりしたのが申請した翌日にこのメッセージ来たのですごい処理速度!これはなかなか期待できるのでは?とワクワクした。
ステップ③ : Attestationがメッセージに添付されてくる
基本やりとりはオンライン。いつもならば正式な滞在許可証カードが発行されるまでの待機期間はレセピセですが、オンラインなのでATTESTATION DE PROLONGATION D’INSTRUCTION~という名前の書類をもらえる。私の場合は3カ月の延長でしたね。それを携帯するようにとのこと。
ステップ④ : Mairie市役所からAudition聴聞のお誘いのお電話あり
電話がかかってきたのはオンライン申請して3日後、スゴイ!やるなフレンチー。
ダイレクトコールでMairie市役所のService Etat Civilから10年滞在許可証を発行するにあたりAudition聴聞面談が必須ですのでこの日は可能ですか?と連絡。
手続記録のためConvocation (召喚状)を送付する必要があるので1週間後に設定しますとのこと。
聴聞はPréfecture県庁ではなく、Mairie市役所の管轄。必要書類はIDと現行の滞在許可証のみ。しかし何で設定時間が17時なのw 仕事終わってるよね?みんな。その理由は当日わかることに。
しかし電話越しで丁寧な女性が何度も Audition Obligatoire(必須の聴聞)ですからね!っておっしゃってましたが、すっぽかす人いるのでしょうか?郵送で届いた召喚状にも手書きでわざわざ書いてあったwわからん、とんだチャレンジャーがいるもんだ。
ステップ⑤ : Auditon 聴聞会当日
感じのいい女性2人が対応してくれる。1人が進行役でもう1人はオブザーバー。電話で話した時は配偶者同伴か聞くのを忘れたのでお旦那がついてきてくれたが、
結論 : マダムからご主人は待合室で待機していてください。これは奥様が対応するAuditionなので。フランス語の通訳がいるのならば別ですが。と丁寧ながらも塩対応、笑。
一緒に行った方が共同生活している証明になるかなと思ったのですが、いらんかったようで。まあ10年以上も偽装結婚している気の長い非効率な夫婦はいないか。
Auditionの質問内容等はのちの章で詳しく話しますね、長くなるから。ここではざっくり手順のみを。
そして17時開始の理由は、瞬殺10分で終わった。待ち時間の方が長かったかも(遅れていらっしゃったので)担当者に、1時間とかって聞いたのですが?と言ったら、フランス国籍の面談ならそれくらいするかもしれないけど、いいのよ~だって。そんなもんか、10年滞在許可証w
ステップ⑥ : 審査受理されましたメッセージが来る
これまたオンラインでメッセージが来る。10年滞在許可証の審査通過したのでPréfecture県庁からの連絡をお待ちください。とのこと。
ステップ⑦ : カードができたので県庁に取りに来てとSMSが来る
今度は携帯にSMSで『滞在許可証カードの準備ができた』とのメッセージが来る。そこには持ち物が記載されていた。
- ID
- Timbre fiscal印紙 225ユーロ
- 現行の滞在許可証
そして県庁の予約サイトのリンクあり(滞在許可証受取専用)なので予約を入れる。受取専用の枠は一人の持ち時間8分刻みの超ハードスケジュール枠w お金払って受け取ってさっさと帰る!的な雰囲気。
ステップ⑧ : 印紙を購入
オンラインで買えるのでリンクを貼っておきますね。
今回10年で225ユーロ。前回2年で200ユーロ。5ユーロの端数にこだわりか?めちゃくちゃ大特価価格設定のフランスお得意のざっくり感 (笑)ハンパなことはしないどんぶり勘定フランス万歳。
ステップ⑨ : 県庁で受取り
さすが8分刻みのスケジュール取り、5分で完了。
以上。今回は指紋取りなかった、よかった。
フランス10年滞在許可証にあるAudition (聴聞)の面談について
他の滞在許可証と異なるステップと言えば、Audition(聴聞)の面談。私も検索してみましたが大半の情報がかなり昔かコロナ前などなのでなかなか情報がつかめず。社会情勢によって内容は変わってくるし、地域やその人の状況によって変わってくるので一概には言えませんが私が面談を受けた時の記録を残しておきますので御参考までに。
面談は2名の女性によるもので、所定の用紙2枚をお持ちで、その空欄を埋めていく感じ。このフォームがうちの市だけなのか全国共通なのかは不明。先ほども言ったように瞬殺10分で印象としては、とりあえずAudition Obligatoireなのでこの書類を全部埋める作業!といった感じw
ご覧の通り、私がネットサーチした時に見つけた『フランスについて』『フランスの政治』なかには『フランスの法律書?を音読させられた』なんてのは一切なく、10分で終了し一瞬きょとん?それだけ?で終了。しかも裏付けの書類提出は求められなかった、えっ、いいの?さすがざっくり帝国。
この質問の意図を私の考察を付け加えるとすると、現在の争点は『国のお金に頼らず暮らしていけるのか』かなと。以前はフランスについて理解しているか、馴染めるか、が争点だったのでしょうが、そんな悠長なことを言ってられないのがフランスの現状と推測する。フランスも余計なところにお金をかけすぎ、手厚い手当を上手に利用する移民があふれかえっていて財政的にも厳しい。だから年金支給年齢が引き上げになっているわけで。質問2番の私の日本の家族についてですが、この質問の意図って何だろう?って考えてたんですが、家族の呼び寄せ警戒なんだろうなって。どこの国とは言わないが1人が移住すると10人ついてくるので、子だくさんだしね。それ警戒だな、家族全員の名前のスペルを言わされたw。大丈夫、呼んでも絶対来ないからうちの家族、超ドメスティックだし、わざわざ便利な国からざっくり帝国に来るとは思えないw
準備される方は生活費・家計のことや、仕事についてまとめておいた方がいいと思います。そして相手側に国の補助はいりませんよと安心感を与えることを目的とした回答を準備するといいでしょう。
オンライン申請で注意と利点
オンライン申請に切り替わり、全体的にサイトを通じて処理が進んでいきます。その恩恵を受けて、処理スピードが断然速くなった。現に私の10年滞在許可証は申請日から2か月もたたずして手元にありますからね。フレンチーいよいよ本気出して来た!
オンライン申請で注意と利点を言うと
機械相手なので、提出書類や対応が担当者によって変わるということはない
裏を返して言うと
交渉の余地がない
ということ。
以前10年滞在許可証は窓口で希望を言うこともあったようですが、オンライン相手なので向こうが〇年と決めたら交渉の余地がないということです。書類も指定のものをスキャン添付するのみ、代替の書類で勘弁してもらうなどは不可で指定以外はないということ。ここだけは押さえてしっかりと準備をした方がよさそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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