フランス安全で健康的な食品表示の取組み/意識高い系な表示で国民の健康を促す

フランス安全で健康的な食品表示の取組み/意識高い系な表示で国民の健康を促す フランス生活

フランスは日本よりも安全な食品表示や健康への取り組みが進んでいる印象だけれど実際はどうなの?どんな対策が取られているのかしら?フランスの食生活の生の声が聞きたい。

フランスのお店で買う食品は安全や健康に配慮した表示がされているって本当?どんな取り組みがされているのかな?こういった疑問にお答えします。

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イギリス留学を機に、日本へ出たり入ったりの生活をしています。イギリス→フランス→ベルギー→現在フランス在住。美容と健康に関することが大好きで国内外の美容健康アイテムや健康オタク情報を試すのが趣味。年齢不詳の健康美女として生きてるがモットー♡

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フランス安全で健康的な食品表示の取組み/意識高い系な表示で国民の健康を促す

一時期、フランスが健康的な食生活のスローガンで、Mangez 5 fruits et légumes par jour ( 1日5種類のフルーツと野菜を食べよう) としきりに政府がキャンペーンをしていました。私がこれを聞いた時に少なっ!って思ったことがあるのを覚えています。みなさんがイメージするフランス料理はおそらくレストランでおしゃれに野菜やフルーツがデコレーションされた一皿。でも一般的なフランスの家庭料理はいたってシンプルなものも多く、じゃがいも料理どーん、チーズ、ハム系、いんげんや人参が付け合わせ、以上。的なご家庭もあるようです。サラダもミックスサラダ風のいろいろな素材ではなくレタス+ドレッシング、以上。というのがお邪魔した家庭のディナーで(1家庭ではありません)いろいろサーブされた時の経験から

あ~、これが5 fruits et légumes par jourが意味することね。

フランスでお買い物に行くと以前と比べて安全な食品や健康への影響を知らせる表示がどんどん増えてきたなと感じます。フランスは農業大国でもありますが私たちには見えないところで栽培され、加工されている場合があり実際どんなものが含まれているのかはもちろん見えません。

また、フランスも先進国の問題である、忙しさや便利がゆえに健康的な食生活がなかなか確保できず加工食品や添加物もりもりの食品が開発されているので便利ですが健康への影響が浮き彫りになっています。賢く選んでお買い物をする必要がありますが忙しい現代人、イチイチ裏の細かい表示(しかも表示の字が小さい+わけのわからんなんとか酸とか書かれてもわからない!)を見ている時間がないでしょう。

そこで現れたのが一目でわかる!そして他社と差別化できる売りのポイント表示の戦法。フランス安全で健康的な意識高い系な表示で国民の健康を促す戦法のようです。では、実際どんな表示があるのかをご紹介したいと思います。

フランスでよく見かける安全で健康的な食品表示6つ/食べるものを意識する指標

Nutri Score(栄養スコア)

Nutri Score(栄養スコア)2016年にフランス政府が導入が開始されました。写真の青枠で囲んだ表示のようにAからEまでの5段階評価で信号機のようになっていて、その食品が栄養的に人体にいいのか悪いのかです。主な判断基準は糖分、脂質、塩分、カロリーです。

ただし添加物については考慮されていないので要注意。高い評価だから絶対的に健康にいいというわけではありません。あくまでも栄養素的に見ての評価です。

Nutri Score(栄養スコア)について以前詳しく書いた記事はこちらを見てね ☟

AB マーク(BIOオーガニック認定商品)

この左下の赤枠のABマークは正式名Agriculture Biologiqueという名前です。このマークはフランスの農業・食糧省から認定を正式に受けた物のみ表示が可能です。ちなみにオーガニック商品は生産から収穫そして輸送中も含めて化学肥料・農薬・遺伝子組み換え品種(OGM食品)を含まないことを前提です。環境や人体に配慮できているかが基準でもあります。

フランスはBIO商品のみを扱う店舗も結構あるし、スーパーにもBIOコーナーがあって、大手スーパーも独自のラインをどんどん拡大しているので買いやすいです。

パーム油は不使用

最近本当によく見かけるようになりました、この赤枠表記。これは別に政府の認定とかではないのですが、パーム油は環境破壊だけではなく人体への影響も懸念されていますね。マーガリンと同様に、動脈硬化や心臓疾患の原因と言われているトランス脂肪酸の仲間です。

パーム油はいたるところに使われてつなぎ的役割も担っているから意外に気づかない場合も。

パーム油使用の例
  • チョコレート
  • クッキー
  • ポテトチップス
  • 工場で作られた加工食品(ピザやキッシュなど)
  • 揚げ物類(冷凍のフライドポテトなど)

一時期フランス人も大好きチョコレートペーストNutellaにも含まれていて話題になっていましたが今はどうでしょう?買わないからわからないけれど。パーム油は安価で使い勝手がいいので使用していた企業もどんどん『パーム油不使用!』と記載して脱却の方へ舵を切らざるおえなくなってますね。

自然由来の原材料使用

こないだヨーグルトを見ていて、これって何?と思ったので買いました(笑)
100% ingrédients d’origine naturelle『100%自然由来の材料だよっ!』って威張ってる。っていうか一瞬私の脳によぎったのは、

ん?ということは市販のヨーグルトの中には自然由来じゃないものもあるってこと?

なんて複雑な気分になりました。。。ヨーグルトはプレーンじゃないと糖分も高くて、発酵臭や味を操作するために香料なども使われているようですね。

遺伝子組み換え食品(OGM食品)ではありません

日本でも『遺伝子組み換え食品(OGM食品)ではない』という表記が見られるようになりました。こちらフランスでも同じです。ということはまたまた私たちの知らないところでOGM作物を混入している可能性ありですねw

この新しいバイオテクノロジーで作られた食品←日本の厚生労働省曰く。なんかかっこいい感じになっていますがw 実はあちこちにあります。トウモロコシ、大豆が有名ですが、ここから作られるコーンスターチや醤油などの製品そしてそれを食べて飼育されている牛や鶏なども影響を受けています。

最近、週1-2回くらいベジタリアンDAYをしておりまして、大豆で作られたパテを食べるようになりました。そこに書いてあるのは、SOJA SANS OGM『遺伝子組み換え大豆ではない』

遺伝子組み換え食品は結果がまだまだ未知のもののため人体への影響がどれだけあるのかがわからないものです。一部では遺伝子組み換え食品を虫が食べて死ぬのに人間が何も影響がないなんて言えないとかガンやアレルギーの原因となると言われていますがまだまだわからないですからね。あまり曖昧な物は避けた方がいいかな?と思って私は避けています。

放し飼いか小屋育ちか

卵を買うと書いてあるのが

PLEIN AIR = お外で飼われている

AU SOL = 室内で飼われている

ということ。卵が使われている加工製品も材料の卵のところに書いてある場合ありです。一時期、ギュウギュウの室内に百羽くらいのにわとりをつめこんで不衛生な環境で育てられていて動物虐待ではないかと問題になったことがあります。

それ以降この表示が結構な割合でされるようになりましたね。動物からも命をいただいているので環境や扱いはリスペクトすることも大事ということです。

フランス社会も健康的な食品が消費者が学べるよう可視化して進化してる

フランスでも日本と同じように、

  • 農薬
  • 添加物
  • 栄養バランス
  • 環境

など消費者が学んで賢くならないといけない様々な問題があります。フランスでは肥満、生活習慣病、運動不足などの問題への取り組みも政府が行っています。今まで気にしていなかった人々が可視化によって安全で健康的な食品表示を見ながらいろいろと学び改善をしていくことができるのでいい試みだなと感じます。私も買い物をするときに参考にして、あまり気にし過ぎると食べる楽しみも買うべきものも限られてしまうのでできる範囲で気をつけています。健康は大きな財産です。体内に入れるもので自分が創られる。健康な体は健康な思考や行動に繋がります。やっぱり身体への影響がいいものである食品の方が身体が軽いし、安全ですから。みなさま、安全で健康的な食事をして健康美女でありましょうね♡

最後までお読みいただきありがとうございます。

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