フランスの滞在許可証の更新のために出席が義務付けられているFormation Civique 市民講座はどんなことをするの?フランス生活に役立つ情報とか教えてくれるのかな?
フランスの滞在許可証更新のために出席が必須のFormation Civiqueの3回目について知りたい。どんなことをするのか気になる。こういった疑問に答えます。
✓About me ♡
イギリス留学を機に、日本へ出たり入ったりの生活をしています。イギリス→フランス→ベルギー→現在フランス在住。フランス人と国際結婚をし、13年前に滞在許可証の手続きをしたことがあります。しかしあの頃は今みたいにオンライン登録なんてなかったし、フランス側もバタバタ&ヨレヨレ応対で私の書類を失くすという大失態。かなりフランスお役所仕事のレベルに不信感を抱きつつ手続き開始。今回は13年ぶりに果たして無事もらえるのでしょうか?
フランス滞在許可証Formation Civique 3回目ざっくりレジュメ
ようやっと4回のFormation Civiqueのうち3回目に到達いたしました。
初回と2回目についてまだ読んでないよ~という方はこちらの記事をどうぞ ☟
この日の最後に4回目のFormationの召喚状をみんなに配布してました。
3回目の主要トピックは2つ。フランスの歴史と女性への暴力について(国際女性デーだったからか?)今回は午前中にハエが一匹ずーっと徘徊してて、前の席に座っているアフガニスタンガールがお気に入りのようで飛んでいっては止まり、また飛んで行ってを繰り返していたのでなかなか集中できず(←言い訳、笑)みんなハエ気にしないのね。私は気になる。
フランスの歴史を遡る
メロヴィング朝フランク王国の初代国王Clovis 1世からスタート。ジャンヌダルクとか、ルイ14世とか、ナポレオンとかざっくりと遡って説明されてました。
ナポレオン1世時代の1804年にCode Civilが作られた時には、
- 女性はズボンを履いてはダメ
- 男性の言うことを聞く
- 選挙権なし
などだったのね。その反動か?!現代のフランス女性はたくましい。
1936年までフランス人は働きすぎだったらしく、週40時間労働が制定されたらしいですが、昔のフランス人は日本人のようだったのですね。現在の35時間でヴァカンスも取れるってある意味すごいと思います、それで回ってるんですから。
フランスの海外県について
いつも私がそれどこ?ってごちゃごちゃになるフランスの海外県。近所のアフリカだけではなく、南米にもある海外県。
フランス文化を知る
講師の方がいつも強調するのが、
フランス文化を知って実際体験して!!!!
これをずーっと言ってる今回のFormation Civique。おそらくこの点がこの講座のターゲット。自国の文化や人々とばかり集まらないで馴染んで!!って言いたいのでしょうな。。。Intégré, intégré, intégré (溶け込んで)って何回出て来たかな。悲しいかな、対象となる人は結構他人事と思っていることが多い。えっ、それ自分のことじゃないしって思ってる、笑。
- フランスの観光地(モンサンミッシェルとかシャルトル大聖堂とか)
- お祭り好きだよフランス人とか
- フランスはグルメ大国だよ~
などなど。ガイドブック的なお話。
フランスでの日常の習慣
フランスでは、挨拶をちゃんとしましょう。握手をするのも習慣です。親しい人とはビズをしますよ。現在コロナでちょっと難しいですけれどね。って基本事項のお話でした。するとモロッコウーマンが私の国では女性は握手をしません!だからしません!ってなってました。
Intégré, intégré, intégré。。。。 講師の方や宗教上問題のない女性達が、フランスでは~、握手を拒否したりするのは~相手を拒否することに~なるんです~。失礼に値します~。ってなってましたけど(笑)なかなか難しいね、Intégré。感覚が違うんだからしょうがないっす。
フランスで法律で禁止されていること
先程の握手の押し問答を皮切りに何やら私には未知の世界(知るべきか知らなくてもいいのかは別ですけど)があるんだなあって思わされる話に入っていきました、今回の市民講座。
- アフリカの一部での習慣の女性の割礼はフランスでは罪
- 強制結婚もフランスでは罰金+禁固刑
- 一夫多妻制は認められていません
- 相手が嫌がるのに無理やり関係を持つのは犯罪(←これが犯罪にならない国ってあるの?)
そんな私たち日本人にとっては当たり前が当たり前でない国もこの地球にはあるってことですね。
フランスでの子供や女性に対する暴力の問題
今回長かったこのお話。2時間くらいしてたんじゃないかな?フランスだけではなく世界中の問題らしく、世界的には3人に1人の割合そしてフランス国内だけでも年間26万人(だったと思う)が被害にあってるらしいです。特にコロナになってからは増加傾向とのこと。肉体的暴力だけじゃなくモラハラとかも多いらしい。しかも私の推測では、家が狭いご家庭がストレスで多いのかなと思っていたら、どの社会的階級でも起こっているのが事実。講師の方が、
比較的社会的地位が高い銀行家だって、管理職層だってどの階級でも起こってる問題だから。
そう言っていたのが印象的でしたね。いろいろビデオとか見せてくれたのですがなんか悲しいというか痛いというか見てられなかったです。。。子供の虐待も問題になっているので、ストレス社会なんだなあなんて闇を見た感じでした。
何かあったらフランスには女性をバックアップする団体があるから即連絡をって言ってました。
フランス生活の各々のこれからの目標について
フランス生活をスタートするにあたって、各々の行程を立ててそれを道しるべにしてフランスに馴染もうって2回目の時に押してる時間にさささっって作らされた目標が3回目の今回で少しでも達成できているかの確認でした。それぞれの目標があって、
などなど。思い思いの目標を立ててフランス生活に慣れていこうという道筋をつけるワークでした。
今回のFormation Civiqueの評価
なんと今回のFormation Civiqueの評価を講師本人が私たちに尋ねて、それを本人に直接フィードバックするという斬新なシステム(笑)かなり新しい手法です。
- 開催地の立地はどうか、アクセスしやすいか?交通機関は便利かとか
- 講師の授業の内容はわかりやすかったか
- ちゃんと講師は話を聞いてくれたか
などなど。本人目の前に言いづらいよね。。。まあ、わかりやすい講師の方だったからいいけど。しかし、フランスでもサービスのフィードバックをこうやって聞く耳を持っているって意外でした。真剣なのですね、やる気満々です。
フランス生活や滞在許可証に役に立つかも情報
Formation Civiqueに参加すると生活の便利帳の冊子がもらえる
保険、家を探す、就職、教育制度についてなど、Formation Civiqueに参加すると生活全般の手引書みたいなものをくれます。連絡先やどうすればいいかなどの基本情報が書いてあるのでとても便利。
女性や子供に対する暴力のSOS
この記事を読んでくださっているみなさまは大丈夫かとは思いますが、万が一、女性の方で暴力(精神的・肉体的)に困っている方は、3919が直通の電話です。匿名で相談できるので安心です。
子供さんが虐待など危険な目にあっている場合や見かけたりした場合は、Enfance en danger 119です。
フランス滞在許可証Formation Civique 3回目/フランスの闇や未知の世界を知る
今回の市民講座はなんだか私の知らない世界ではいろいろなことがあるのだなと思った回でした。暴力に関して市民講座にこの話題を盛り込んでいるところをみると少なからずとも移民にも啓蒙していく必要があるからだろうなと察しました。女性の扱いや地位がまだまだ不安定な国もあるしそういった文化背景が違う人が急に男女平等とか女性はあなたの所有物じゃありません的な話は難しい時もあるのかなあ。もちろんそういう習慣のせいじゃなくて、どの社会階級層もあるってことなのでフランスでも精神的な問題とかストレスとかの社会問題が背景にあるのかなと。そんな中でもフランスでは女性や弱者のバックアップ体制も整っているのでSolidalité(連帯)の精神は日本も見習うべきかなと感じた3回目の市民講座でした。
あと1回、あと1回コールのFormation Civique!うれしい♡ランチタイムにアラビアンな音楽を強制的に爆音で聞くのもあと1回♡今回は爆音が急にピタッと止まってしばらくしてイビキが聞こえてきたので振り返ったら爆睡してたアルジェリアンガール19歳(1児の母)。果てしなく自由だな。そのまま無邪気でまっすぐであれ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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