フランスの滞在許可証の更新に必須な市民講座Formation Civiqueの2回目について知りたい。どんなことを主に学ぶの?
フランスの滞在許可証更新のために出席が必須のFormation Civiqueの2回目について知りたい。どんなことをするのか気になる。
こういった疑問にお答えします。
✓About me ♡
イギリス留学を機に、日本へ出たり入ったりの生活をしています。イギリス→フランス→ベルギー→現在フランス在住。フランス人と国際結婚をし、13年前に滞在許可証の手続きをしたことがあります。しかしあの頃は今みたいにオンライン登録なんてなかったし、フランス側もバタバタ&ヨレヨレ応対で私の書類を失くすという大失態。かなり不信感を抱きつつ手続き開始。今回は13年ぶりに果たして無事もらえるのでしょうか?
フランス滞在許可証Formation Civique市民講座2回目のざっくりレジュメ
今回は前回のFormation Civique市民講座の初回に引き続き、2回目についてお話したいと思います。
初回についてご興味のある方はこちらの記事をどうぞ ☟
この日の最後に3回目のFormationの召喚状をみんなに配布してました。
2回目も基本的なテーマの構造は変わらずで、前回と同じテーマだけれど違う角度からとか、深堀していくといった感じのお話でした。今回はブログに書こうって思ってたので前回よりちょっとだけ(ホントちょっとだけ、笑)真剣に聞きましたよっ。
フランスの基本理念
フランスに興味がある方にはおなじみ『Liberté, Égalité, Fraternité』自由・平等・博愛のフランスの基本理念。この項目がすごく長かった、今日のメインじゃないかな2時間くらいしてたな。
移民大国のフランスが度々頭をかかえ、おそらくこの市民講座が義務つけられた理由の一つでもあるであろうLaïcité(政教分離)が絡んでいるから。
フランスってイスラム教徒の移民がヨーロッパ諸国の中で一番多いのですね。ユダヤ教徒も多いらしいです。いろいろな価値観が入り交ざって大変な大所帯なのだな~なんて思って聞いてました。
育児について
義務教育は3歳~16歳まで。これを両親が教育を受けさせる義務を怠ると1,500ユーロの罰金らしいです。この罰金はイタイ出費だ。
住居について
- 賃貸の時にすべきことなど。契約書(bail)を交わすとか、Etat des lieux (家主さんとの物件の現状相互確認作業)などの諸手続き。
- 家の保険は義務。
- ご近所に迷惑をかけない最低限のルールとか(夜22時以降は騒いじゃいけません etc)
フランスでのEtat des lieuxの体験談と注意点の記事にご興味のある方はご参照くだされ♡
差別について
この話も今回は長めでした。人種によるものだけではなく、男女間なども含まれる。
フランスでは人種によるものは犯罪であるということ。
まあ、ヘンテコな方はスルーするのが精神的にも貴重な時間のためにもいいと思います。
仕事について
基本的にフランスは週35時間, 1日10時間の労働がMAX。
- Code du travail (労働法)について
- さまざまな契約形態について
フランス国籍取得について
この日参加したみんなが興味深々だったフランス国籍取得の道のりについて。
日本は二重国籍が認められてないためフランス国籍を選択すると日本国籍は放棄しなければならないので私はふーんと聞いておりました。他の国はみんな二重国籍OKなの???
ちなみに日本人がフランス国籍を選ぶ場合、可能性として多いパターンは、配偶者がフランス人というパターンで
などが必要だそうです。
2回目で学んだフランス滞在許可証更新や生活に役立つリンク
職場などで人種による差別を受けた場合の連絡先
電話は直通で39もしくは28
インターネットは、la plateforme contre les discriminationsで相談をすることができます。
先程も述べた通り、フランスでは人種による差別は犯罪に値します。もし職場などで人種による差別を受けた場合は、こちらへ。
無料でフランス語を学べるサイト
無料でA1~B1レベルのフランス語のレッスンがあります。
内務省とAlliance Française監修なのでフランス生活に基づいた実用的なレッスンが受けられます。ストーリー仕立てで日本人のキャラクターも登場しているようです。
【結論】市民講座Formation Civique 2回目はキャラこだわり濃い系移民が暮らす塩梅が難しいね
フランスは確かに自由、平等、博愛ですが、実際にフランス社会に触れてちらっと裏を見てみると根強く残る昔からの慣習や社会システムによる見えない壁というのも存在しているのも事実ではないかな、というのが私の率直な意見です。
移民として違う国に住むことになると、もちろん自分の信仰や習慣や感覚は大事だけれども、よその国に引っ越して住まわせてもらっているという点も無視できない。そこでいかに自国での感覚とフランスで住むということの感覚のすり合わせをしていくかが争点となってくるのでしょうね。
こだわりやキャラの濃い信仰や習慣を持つ民族がフランスへやってきてすっかりそのまま自国と同じようにはできないはずだけれどグイグイと表現の自由だとか信仰の自由だとか押しすぎる場合もあり、どこまで押していいのかどこまでがフランスの意味する自由、平等、博愛なのかその塩梅が難しいんだろうな。
フランス人の意味する表現の自由が原因で炎上することもあり、悲劇も生み出しているというのも否めない。なかなか移民がフランス社会に馴染めないというのもどちら側の問題というよりかはやはり当たり前の感覚の違い(前回もお話しましたが)が大きすぎてしかもどんどん新キャラ(=いろんな習慣や文化の移民)が押し寄せてきて現在ちょっとキャパ超えしている状態なのかななんて。
ランチ時間はアラビアン音楽をみんなにシェアしてくれたり(強制的に♡)
思い思いに自分の聞きたいことだけ矢継ぎ早に質問をして授業を乗っ取るキャラ濃い系のクラスメート数人を眺めながら考えていた滞在許可証更新のための2回目のFormation Civiqueでした。
まだ、あと2回あるよ。。。がんばれ私。そんなに暇じゃないんだけどなwww
そして最後まで読んでくださった方へお読みいただきありがとうございました。
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